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【スエードスニーカーの洗い方】USA産スエードのスニーカーを丸洗いするという暴挙に出た結果…

2019年6月11日

先日購入したばかり USA産スエード仕様のPF Flyers×Universal Works Center Lo

特許を取得しているインソール「Posture Foundation(ポスチャーファンデーション)」に支えられた履き心地の良さと、イエローを配色したUSA産の上質なスエード生地が相まってとても気に入っている一足。

そんな一足なのですが、先日うっかりノンウォッシュのデニムに合わせてしまうという失態をやらかしてしまいまして…

裾回りにバッチリくっきり色移りしてしまったのですよ…

通常使いの汚れや年月を経てのクタビレ感などであれば、それも「味」だとむしろ愛着が湧くというものですが、購入から2か月と経たずに自分のミスでやらかした色移りを放置するのはさすがに可哀想。

全体的にもちょっと汚れも目立ってきていたので、ここは思い切って洗っちゃうよ!

ということで、勢いそのままに丸洗いしてみました。

スエードは丸洗いしても良いのか

P.F.Flyers サイドフロント

そもそもとして、スエード素材は丸洗いしてもいいのかという誰しもぶつかる疑問が。

これに関しては賛否両論あるようで、これが正解!という確たる論は今のところ見つけられませんでした。調べた限り、どちらかというと丸洗いまでする人は少数派のようではあります。筆者はというと、革靴もスエードも水洗いOK派です。(洗浄後のケアさえキチンとすれば)

メーカー等の説明では、洗剤が泡立つ程度の最低限の水を使用し、洗浄後泡をふき取って終わるという工程を推奨しているようですが、筆者の考えでは水に濡れることより洗剤が中途半端に残る方が素材には良くないことだと思っています。なにより「残っているかも」と気になってしまうタイプなので、精神的に苦手。

丸洗い後のケアのポイントとして、

  • 水滴を残さないこと
  • 型崩れに気を付けること
  • 乾燥後のケアをすること

このあたりに気を付ければ問題ないかと。

※実践する場合はあくまでも自己責任でお願いします。

基本のケアはあくまでもブラッシングによる汚れ・埃落としがメインで、何度も水洗いすること自体は避けた方が無難ではあります。手間もかかりますし。

シューケアアイテム

シューケアグッズ まとめ

さて丸洗いするとなったら下準備。必要なアイテムを揃えます。

スエードをはじめとした革製品のケアに必要なグッズとしては、

  • 馬毛・豚毛ブラシ
  • 革対応洗剤
  • 防水スプレー

最低限上記のアイテムは常備しておくと安心。

今回使う洗剤はこちら

JASON MARKK PREMIUM SHOE CLEANER & MISTER MINIT ブラシ

スニーカーはじめ革製品の洗浄にも適した『JASON MARKK(ジェイソンマーク)』PREMIUM SHOE CREANER(プレミアムシュークリーナー)エッセンシャルキット

靴の洗浄グッズとしては定番中の定番。こちらのキットは合成繊維のブラシ付き。付属しているブラシは、革製品には使用するには少々硬すぎるので主にソール用を洗う用。アッパーを洗うには別途ブラシ(豚毛使用のもの)が必要です。

JASON MARKKでも同ブランドのプレミアムなブラシが別売りされていますが、同じ豚毛なら他ブランドでもそこまで差はないかと。

筆者は上の写真にも写っているMISTER MINIT(ミスターミニット)の豚毛ブラシ二個セットを使用します。ミスターミニットは、靴の修理をメインに駅構内で多数店舗展開しているので、一度は名前を目にしたことがあるという人も多いはず。

豚毛ブラシが二個セットで1000円とお買い得。

というわけで上述の洗剤と豚毛ブラシのコンビでスエード靴を丸洗いしていきます。

スエード製P.F.FLEYERSを丸洗い開始

いよいよ丸洗い開始です。下準備として靴表面をブラッシングして埃は軽く落としておきましょう。ブラッシングに使うブラシはもちろん馬毛or豚毛。

ちなみに馬毛の方が柔らかくしなやかで、豚毛の方が馬毛よりもコシの強さがあります。馬毛のほうが生地の細かい目に入り込んで埃を落とすと言われていたりもするのですが、正直ここではどちらを使ってもそこまで大きな違いはないと思いますのでお好みで。

PFFlyer 前面汚れ

こちらが洗浄前のP.F.Flyers Center Lo。人混みで踏まれたりもしたのでアッパーの汚れはなかなかのもの。なによりデニムの色移りがかなり目立つ。

PFFlyer 前面汚れ インソール&靴ひも無し

靴ひもとインソールを外す。内側にもソックスの色移りがありますね。

PFFlyer ヒール&ロゴ 汚れ

ヒール部。こちらもデニムの色移りがバッチリと。

と、全体の汚れ具合はこんな感じ。これが今回の丸洗いでどこまで落ちるか実践。

まずはタライにお湯をためます。温度は42~45℃程度。通常のシャワーの温度から、やや熱め位までを目安に。

使用するタライは↓こちらが便利。

ニトリ たためるソフトタライ

ニトリのたためるタライ

 

折り畳み式なので、使わないときはかさばらずに収納できます。オススメ。

さて、靴が丸々隠れる程度にお湯をためたら、

思い切って

ドボン

PFFlyer 丸洗い 水中

沈める

30分から1時間ほど浸けておくことで、汚れを浮かせます。

PFFlyer 丸洗い ブラシ

浸け置き後はブラシでこすり洗い。よく泡立たせることと、力任せにゴシゴシしないで泡を汚れになじませるようなイメージで全体を洗っていきます。一通り洗い終えたら水で流します。洗剤が残らないように丁寧に。

乾燥工程

PFFlyer 丸洗い 吊るし干し

洗浄後は水気をよく切り、細かい水滴は生地に残らないように柔い布で吹いておく。直射日光の当たらない場所で数時間乾かします。今回写真のような吊るすタイプの靴用ハンガーを使用。地面に触れない分、乾くのも早いです。

PFflyer 丸洗い後 成形

全体的に乾いてきたら、シューキーパーを使用し成形しながらさらに乾かす。大体日陰で1~2日ほど置きます。今回は、湿気と臭気を取る炭の力を利用したシューケア用薫り袋を一緒に突っ込んでます。

物は違うけど、↓これなんかを代わりに利用するのも良さそう。

コロニル1909 皮革栄養防水スプレー

乾燥工程が終わったら仕上げのケア。革用の栄養補給スプレーを全体に振りかけます。筆者の愛用はコロニルの1909シュープロテクトスプレー

革の栄養補給と防水が一度にできる便利なスプレー。スプレーの噴き出しも良好、これも定番アイテムですね。シミにならないよう注意しながら、全体を三周ほどクルクルとまんべんなくスプレーしていきます。スプレーの乾燥後は、仕上げのブラッシングでなじませながら表面を起毛させていきます。

さてさて、これですべての工程が完了です。
デニムの色移りと汚れはどうなったか?

スエード靴を丸洗いした結果

PFFlyer 丸洗い後仕上がり 正面

じゃん

どうでしょう?

丸洗いの結果としては、かなり満足のいく仕上がりに。キュッとしたスエード革本来の質感が蘇った感じ。

PFFlyer 丸洗い後 驚きの白さに

さすがにデニムの色を完全に取り切るのは難しかったですが、一度洗いでここまで落ちきれば上出来ではないかと。

PFFlyer 丸洗い後 綺麗なヒール

ヒールの汚れもかなり薄く。

なにより、スエード全体がパリッとシャキッと蘇った感じが気持ちがいい。

PFFlyer 丸洗い後 完成

正面から。靴ひもはスペアが付属していますが、とりあえずは今までのモノを継続して使用。汚れがひどくなったら取り換えるなり、新しい靴ひもを購入するのも良いかも知れない。

まとめ

結論としては、丸洗いは気持ちがいい。

洗い終わり、乾燥させた後の質感も上々。さすがにデニムの色移りを完全には落とせないまでも、目立たなくさせる程度には充分効果があった模様。

これからの梅雨の季節には、革靴に起こりがちな『カビ』問題も出てくる。水濡れを放置しないのはもちろんだが、もしカビが発生した場合でも強アルカリである石鹸や重層を用いた洗浄が有効なので、「洗える」ことを覚えておいて損は無いでしょう。

繰り返しになるが、実践される場合はあくまでも自己責任でお願いします。

また、いくら革製品が洗えると分かっていても、ヌバックなどの高級革や水濡れで質感が変わりそうなものをドボンとやるのはさすがに気が引ける。

やはり日頃の小まめなケアを大事にしたいものです。

ではでは。

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